シロアリは何故木をたべるのでしょうか?
シロアリは家の木材のセルロースを栄養にしています。
木の主成分はリグノセルロースという物質で、リグノセルロースは「セルロース」、「ヘミセルロース」、「リグシン」という3つの成分からできています。
シロアリは「セルロース」と「ヘミセルロース」を栄養としています。
実はこの「セルロース」、「ヘミセルロース」、「リグシン」は非常に分解が困難な物質で、これらを分解できればバイオマス問題は一挙に解決できるのです。
ところがシロアリが「セルロース」、「ヘミセルロース」、「リグシン」を簡単に分解できるのです。
詳しいことは省きますが、シロアリは5㎜程度の小さな体の中に、優れたセルロースの分解機能を備えているのです。
このシロアリを活用したバイオマスは材料には間伐材や製材残材など、現状では廃棄されている部分を利用できます。
従って穀類を使わず、本来食料となる作物を作る農地を犠牲にません。
既に資源が大量に存在する森林を有効に利活用できるなど、メリットがたくさんあります。
人間の天敵だと思っていたシロアリが我々を救うことになるかもしれないのです。